襖製造施工業者の全国組織が「襖」についての全ての疑問ご要望にお答えします。  〜全国襖工業会〜
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工業会コラム
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VOL 13 −第8回工場見学会 ハリマ産業(株)様−

今回レポートを担当致しますハリマ産業鰍フ代表の大久保です。

全国襖工業会・第八回工場見学は、広島県広島市にある(株)歴清社様を訪問いたしまた。

第8回 工場見学会

HPのトップには『日本人の美意識が生み出した箔文化を現代にいかす』とあります。
我々の襖業界と立ち位置は同じです。しかし、実際に訪れ製造現場を見学してみると、大きく我々とはかけ離れていることに気づきました。
海外への販路を見いだしている点などが違いとして先ず気が付きますが、最大の違いは生み出す製品を高く買ってもらえるように工夫し磨きをかけている点です。 そのことが会社に利益を生み、働く人たちにも還元されていることが製造現場を見て感じました。
第6回 工場見学会

社長様のご説明によりますと、激動の幕末、明治維新を商いのかたちを変えてのりきり、福井・京都の箔に対抗していくために技術革新に取り組み、より扱い易い製品を市場にだし、今日では世界中から注文がくる会社として成長しているということでした。

振り返って急激に襖の生産本数が落ち込むなか、まさに我々の襖業界がお手本にすべきと実感いたしました。 現在、襖は生活に無くても困らないものになってしまいました。襖は一部の余裕のある人にしか使われないものとなったいま、襖に高い価値を感じてもらわないと将来はありません。
安売り襖は、自社を破滅へすすめ、最終的には業界全体をも巻き込む事態になるでしょう。 業界各社は、襖の価値を高める努力をし、適正な利益を得、襖文化が将来にわたってもこの日本に残るように努力しなければなりません。残った襖の市場は考えているほどではありません。来年は今年よりもっと襖はなくなります。(株)歴清社様への訪問は、我々の襖業界に良い道標を示してくれたことになったと思います。

最後に会員の皆様、襖の価値を上げて行く努力をして行きましょう。
企画段取りをしていただいた太田社長様また同時に企画をすすめていただいた関西襖内装協同組合青年部の皆様に感謝いたします。
また来年も素晴らしい企画をよろしくお願いいたします。

第8回 工場見学会
平成30年11月  ハリマ産業(株) 代表 大久保 謙一

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VOL 12 −第7回工場見学会 谷元フスマ工飾(株)様−

今回のレポートを担当させていただく谷元フスマ工飾株式会社の谷元 亨です。

今回の工場見学会は、福井県、越前和紙の見学でした。
手すき和紙や織物の工場見学というと、業界の方なら一度は行かれたご経験があるかもしれません。 手作りの良さを大事にしていたり、独自の技術に自身を持っていたり、 こんなにすごい物があるんだと胸を張っている様なイメージを、私も持っていました。

今回お伺いした3社、椿原織物様は織物の機械が数十台ある大きな工場をお持ちですし、 清水内装様も織物を裏打ちする大きな機械があります。
また、長田製紙所様は昔ながらの手すき和紙の手法を守りながらも新しい技法やデザインを取り入れておられます。
それぞれの会社で見せて頂いた技術は成程素晴らしく、感動もして、和紙や織物の良さを再認識させて頂きました。

ですが、それ以上に衝撃的だったのが、「数の減り方」です。 それぞれ15-20年前と比べて三分の一以下に数が減っているというのです。
マンションや戸建ての和室が減っているのは私たちも体感していますが、ちょっと高級な、特別な和紙がそれほど減っている感覚はあまりありませんでした。
理由はそれぞれあるでしょうし、そうでない産地もあるかもしれませんが、とにかくびっくりしました。

その様な現実を目の当たりにして、いま私たちの世代がやらなければならないことは、「和室を格好良くする」ことだと改めて思います。
和室を格好良くして、そのライフスタイルにファンを作らなければ、業界の先行きはますます細ってしまいます。
長い年月をかけて積み重ねてきたものなのに、私達が上手く使えていないだけで、それらの技術が再起不能になってしまっては取り返しがつきません。
まだ手遅れではないと信じて、現代の和のライフスタイルを提案して行かなければなりません。
よしやってやるぞと、蟹と酒に溺れながら、日本海の荒波に向かって誓いました。

平成30年 谷元フスマ工飾(株)代表取締役 谷元 亨

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VOL 11 −会長就任挨拶−

全国襖工業会 平成29年度より会長職に就任しました溝渕です。

当社は全国襖工業会設立時から材料部会の一員として参加してまいりました。
会長職に就くにあたり、会の設立の経緯や理念、そして並々ならぬ歴代会長の遺産をうけつぎ、お世話になっている襖業界の為に何が出来るかを考え、誠に微力ながら会長職をお引き受けいたしました。

材料部会の一員として襖芯材メーカーということで加入いたしました。
その後時代の移り変わりで、襖の完成品を取り扱うようになりました。現在は空き家補修の仕事を始め、完成品の単体として販売もするようになりました。
小さな規模ではございますが、襖メーカーとしてもご認識くださるようお願い致します。
業界が縮小している現在、本業を中心とするのはもちろんですが、業種業態を超えての連携も必要なことと思います。

思い起こせば4年前に現相談役、倉田前会長のもとで副会長、会計として、工業会の事業にたずさわってまいりました。
今までの経験をいかし、これからは会長として新しいスタッフ、また会員の皆様とともに襖工業会の発展を目指していきたいと思います。
関東中部関西と多方面にご協力ご参加をぜひお願い致します。

さて、現在の経済状況、また建築業界の状況はどうでしょうか。
民党安倍政権になって4年、いまだデフレの状況を脱することができません。
経済の停滞による建築業界の低迷、我々が一番の課題とすべき和室文化の停滞と難問ばかりです。
一社ではどうにもならないところに立ち向かっていくために全国襖工業会は設立されました。
また実務として適正な利益を確保し、各事業所を安定させ、製品の品質向上、各人の技術の向上を図っていくべきだと思います。
一つ一つが進んでいけば、結果として襖業界の社会的認識が高まることでしょう。

最後に襖業界みなさまの御繁栄と御活躍をお祈り申し上げまして、新会長としてのご挨拶とさせていただきます。

平成29年3月吉日  全国襖工業会  会長 溝渕 貴久

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VOL 10 −第4回経営勉強会 (有)溝渕木工 様−

全国襖工業会、第4回経営勉強会「価格交渉セミナー」が開催されました。
今回のリポートは溝渕木工、代表溝渕が担当します。

第4回経営勉強会

潟nリマ産業大久保社長が今勉強するべきテーマは価格のアップをいかにするかという事を示され、(公財)全国中小企業取引振興協会に依頼していただき、工業会の勉強会として講師を派遣していただいた次第です。
約3時間にわたるセミナーでしたが、一つ一つの事例など丁寧な説明があり、短い時間に感じられました。 後段で書きますが、個別指導を無料で三回受けられるとのことですので当社も個別に依頼しようと思います。

セミナーの要点は20年間デフレの続いている我が国で中小企業が親請け会社に不当に値下げをしいられていないか、またどうやって値上げの交渉するか、というテーマです。

政府が一億総活躍プランのひとつとして、下請け中小企業の取引条件の改善を図る目的として経産省、中小企業庁に支援のための予算をつけました。
いま我々はデフレの世の中で原材料は値段が上がるが製品価格に転嫁できないという大きな問題をかかえており、業界全体のもつ大きな課題の一つです。

当社は襖芯材メーカーとしまして、例えば材木価格、ノリの価格、紙代などわりと一方的な通告で価格があげられてしまいます。 さりとてでは実際の骨の販売価格をあげるとなると数年がかりのプランが必要となり、上げられたとしても他メーカーとの競争力の低下という重大な局面を迎えてしまいます。

今回講師はハンドブックをひきながら「こんな取引には要注意ですよ」と、例えば原材料価格などの上昇を無視した価格据え置きの半強要など、これは法令に違反する恐れがありますと詳しく説明をしていだきました。 こういう場面にも独禁法や下請法などの法令がかかわっているのだと知りました。

広範な内容のためなかなか一回のセミナーで完全に飲み込める分量ではないのですが、今回は特に下請法の内容に触れることができたと思いました。
経営者は下請法を理解すべきであるという趣旨のお話が一番の重要な点です。
下請法は簡単に言えば親事業者が守るべき行為を定めていて、守られない場合は行政が親事業者に対し法的措置もありうる、という内容の法律です。
我々は親会社とケンカしなさいということではなく、「正当」なロジック、話し方、交渉で不当な要求を受けないルールを示すことができるのです。
これは重要な理論武装ではないでしょうか。セミナーを通じて政府の支援が末端までいきわたっている感が感じられました。

第4回経営勉強会

今回のセミナーの開催に関して詳しくは中小企業庁のホームページを参照してください。
それぞれの自治体で無料のセミナーも開催されています。

簡単にご案内いたします。
1.事例集ハンドブックの作成
  経営勉強会当日に配布されましたので、コピーを来られなかった事業所に発送いたします。
2.価格交渉サポートセミナーの開催
今回来られなかった方々はホームページをご覧いただきセミナーを受けることをおすすめいたします。 これから約200回セミナーを開催する予定だそうです。
また価格交渉サポート事業の一環で、公費で講師を派遣していただけます。
それぞれの企業に無料で三回派遣して個別にお話をしてもらえます。
今回このセミナーに来られなかったメンバーもぜひ個別指導を利用して今後に役立ててください。

以上、厳しい業界の状況ですが、知は力なりということで経営者も知識をつけることで前向きに、さらに上向きを目指してがんばろうと思います。

平成29年2月  (有)溝渕木工 溝渕 貴久

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VOL 9 −第6回工場見学会 (有)太田和創 様−

今回のレポートを担当いたします(有)太田和創、代表太田です。

第6回 工場見学会

平成28年11月に、長野県岡谷市にある株式会社平出精密様の工場見学会に参加させていただきました。
岡谷インターに近い高台から諏訪湖が一望できるすばらしいロケーションにあり、超精密板金を用いた製品を、金型を使わず、独自の技術力で小ロット生産、納品を可能にしておられる事業所です。

まず平出社長、専務様に歓迎していただき、大学の講義みないなお話のあと 工場の中を見せていただきました。想像もつかない多種製品をきれいに生産管理し若い技術者が 加工機を駆使しているという印象です。
当社の木材加工とは全く違う工程を、目のあたりにして、つい作業に見入ってしまいました。 鉄工板金という熟年の労働者というイメージとはちがい、社員さんが一様に若い方が多いにも驚きました。
加工についての勉強会も熱心にされているようすで、社員の意識向上が若い人材確保につながるのではとも感じます。
第6回 工場見学会

特に平出社長の熱意溢れる楽しいお話では温かい探究心あるお人柄を察することができました。
実際に信州大学の単位をあたえることのできる講義もされているとのことで、ふだんから若い方と接することでエネルギーがわいてくるのだろうとも想像いたしました。
金型を使わず社内での独自加工技術を高めて生産をするということは、相当な努力と発想の転換が必要と思います。
設備の使い方、組み合わせなど掘り下げていけば別のアイデアがうまれて新商品につながります。
平出専務様とのお話で、当社社長はアイデアのかたまりなんです、と言っておられました。アイデアを実践できるその実行力にも関心いたしました。
ものづくり大賞グランプリ受賞は その成果なのだと感じました。第6回 工場見学会 見学会を通して私は自社の強みを掘り下げて磨き直すそうと考えています。
材料部会一員として全国襖工業会のお役に立てるよう努力してまいります。

今回の平出精密様と ご紹介していただきました帝国データバンク様, 企画 運営の本会の幹事の皆様にこころより感謝申し上げます。

第6回 工場見学会
平成28年11月  (有)太田和創 代表 太田朝裕

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VOL 8 −第3回 経営勉強会 (株)東京松屋 様−

全国襖工業会 材料部会の鞄結桴シ屋 伴直道と申します。

さて、今回は第三回目の経営勉強会です。

第3回 経営勉強会 帝国データバンク大宮支店 調査第1部の川瀬次男 部長さん、小林秀人 副係長さんお二人の先生方にご講義頂ました。
前半の部は、川瀬先生が、お取引先の見分け方と、そのために必要な情報について、お話して下さいました。日々の商売で販売した商品に対して、売掛金が無事回収出来るかどうかということは、参加者全員にとって、大変重要な関心事だと思います。皆さん真剣に講義をお聴きになっていました。お取引先を良く知るためには、帝国データバンクさんのデータを活用しながら、7つの項目の企業評価、企業の業務推移、銀行取引、の3点を重視することを教わりました。また、帝国データバンクさんのサービスを利用しない場合は、お取引先の不動産登記を見ることで、お取引先の経営状態が読み取れることを教えて下さいました。 第3回 経営勉強会

帝国データバンクさんでは、調査した企業を、評点によりA〜Eの5段階に分けて、ランク付けをします。帝国データバンクさんが調査した約147万社の企業のうち、約70%はDランクに属しますが、一方で、約147万社の企業のうち、年間に倒産をする企業数は、その1%未満とのことです。それゆえ、D評価の企業とも、その企業の情報をうまく捉えられれば、お取引が出来るのではないかということでした。川瀬先生の様々な経験や見解を交えながら、貴重なお話をお伺いすることが出来ました。

そして休憩を挟んで、後半の部は、小林先生に講義頂きました。
帝国データバンクさんの事業は、企業の調査に留まらず、その調査結果を生かして企業の商売繁盛のお手伝いもされています。
小林先生は、全国襖工業会に特化した、企業情報を活用した売上拡大のビジネスプランの資料をご用意されて、お話を頂きました。襖という一般に分かりづらい複雑な業種にも関わらず、お話を頂きまして、大変感謝をしております。

後半の部は、参加者の皆さんから様々な質問もあり、大変濃い内容の講義になりました。
その中で特に印象に残ったのは、大手建設企業さんは、一企業からの単独購買をせずに、複数の企業から購買をする傾向にあり、大手建設企業さんのなかで、現在一企業から購買をされているところにターゲットにしぼって営業活動をされているという、参加者の方からのお話でした。
新たに気付くことが多くありまして、盛りたくさんの第三回目の経営者勉強会でした。
川瀬先生、小林先生、ありがとうございました。

第3回 経営勉強会

平成28年5月  (株)東京松屋 取締役 伴 直道

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VOL 7 −第4回工場見学会 (有)静岡フスマ商会 様−

今回の工業会コラムを担当いたします(有)静岡フスマ商会の中山です。

第4回工場見学会

今回の工場見学会は、岐阜県関市刃物会館と愛知県丹羽郡にある兼房株式会社(本社工場)にお邪魔させて頂きました。
自分自身も今まで木工刃物に携わることも多く、実際に刃物がどのように製造されているかとても興味がありました。又、刃物産地である関市にふれられる貴重な体験となりますので今回ご参加させて頂きました。
私自身が以前より襖工業会のこのような場にあまり出席できておりませんでしたので、今後は皆様のご貴重な意見を賜りたく出席させて頂きたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。

第4回工場見学会

当日はまず岐阜羽島駅に集合し、関市刃物会館へと参りました。館内は1Fが刃物売店、2Fが各種刃物の展示品となっておりました。私自身が木工刃物以外は普段あまり触れることが少ないのですが、さすが産地である関市に会館を構えるだけありまして様々な刃物が展示してありました。又、事務局長様から関市産の刃物に携わるお話を頂きました。
いまから約800年前の日本刀剣鍛冶から、歴史的経緯に始まり現在の家庭用刃物の生産のお話とても感慨深いものがありました。岐阜県から発信して世界のブランドとなっている事などご貴重なお話をありがとうございました。改めて自分自身の関市の刃物に対する認識度が変わったことと思います。今後の会社の経営に生かしたいとおもいます。

第4回工場見学会

次に兼房株式会社の本社工場にお邪魔させて頂きました。兼房様刃物は弊社内でも頻繁に使用しておりまして、日本でもトップの刃物メーカーと認識しております。 訪問してまず外観、門構えの立派さに驚き、そしてまた敷地面積の広さにたいへん驚かされました。(約80000平米)
ご挨拶等を頂いた後に工場見学をさせて頂きましたが、物の整理整頓や工場内のライン引き等がしっかりされており自社との比較にもなりました。又、刃物を製作する製造手順の多さやロボットによる製造および人間の手作業による技術作業など多岐にわたり刃物が製造されているんだなぁと改めて実感させて頂きました。刃物メーカーさんの工場を見学させて頂くという機会は中々ありませんので、工業会の役員・幹事の皆様には感謝申し上げたいと思います。

最後になりますが、工業会内では私が最年少の方になるかと思います。未だ至らぬ点がたくさんあるかと思いますが、会長様はじめ皆様には今後とも宜しくお願い致します。

第4回工場見学会
平成27年11月  (有)静岡フスマ商会 部長 中山 恵豪

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VOL 6 −第2回経営勉強会 (株)ダイナパック 様−

今回の工業会コラムを担当いたします(株)ダイナパックの飯嶋です。

第2回経営勉強会

工業会主催の第二回経営勉強会は、板橋区西高島平にあります華飾市場さん8階セミナールームにおきまして、テレビでよく見知っている寺島実郎先生のセミナーを聞くという企画でした。

まず会場の華飾市場さんのショールームが建材メーカーさんとしてかなり洋風建材を充実させている立派な建物でありまして、駐車場も完備と会場の充実ぶりに驚きました。 午後3時よりセミナー開始。議題は「時代潮流と日本の対応戦略」と銘打たれた講演でした。

第2回経営勉強会

寺島先生は、日曜日朝のコメンテーターとしてよく番組を見ていたので、その見識の深さに毎週のように感心していたのですが、まず配布された資料のしっかりした作りに、1冊の本として出版できる内容の充実ぶりでした。 この貴重な資料を無料で配布してくれた寺島先生ならびにセミナー主催者に感謝申し上げます。

セミナーのある前週にはヨーロッパとシンガポールをまわってこられた寺島先生ですが、今回のこの企画では、日本経済について講義を集中して語られました。 これからの目標を設定するには、まず現在の我々の立ち位置をしっかり把握する必要があるとのことで、 セミナー前半の一番衝撃的だったのは、現在の日本人の平均的賃金がバブルのころ20年前と比べて下がっている、すなわち貧乏になっているとのことでした。
どの分野にお金をつかい、どの分野に使うお金を減らしている、という統計を寺島さんは示されて我々建築、内装業界の置かれている立場を説明していただきました。

工業会の勉強会は今回で二回目ですが、次回三回目もぜひ開催していただきたいと思います。
役員、幹事の皆様お疲れ様でした。拙い文章失礼いたしました。

第2回経営勉強会
平成27年5月  (株)ダイナパック 営業主事 飯嶋 健夫

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VOL 5 −第1回 経営勉強会 (有)山崎表具店 様−

今回のコラムを担当させていただきます、神奈川の(有)山崎表具店・山崎です。

第1回 経営勉強会
昨年より本会に入会させていただいたばかりですので、まだ顔を合わせていない会員の方もいらっしゃるかと思いますが、このコラムで名前だけでも覚えて頂けたら幸いです。

8月1日に工業会で主催しました第1回経営勉強会に参加してきましたので感想を書かせて頂きます。

個人的な話からになりますが、自分が会社を引き継いでからもうすぐ6年になろうとしております。それまでは経営に携わっていなかったので、右も左も分からず色んな事が手探り状態でした。
そんな中、周りの方に助けて頂きながらここまで続けてくる事が出来ました。 しかしここから先、会社を経営していく中で、今のままで良いのか、何か新しい事をどうやって進めて行けばよいのか・・・と考えて始めていたところへ来た案内状、「中小企業の生き残り戦略」と銘打ったタイトルに興味を引かれ参加させていただきました。

当日の講師は(有)サンクスマインドコンサルティングの伊藤先生でした。
冒頭で勉強会とは全く関係のないご家族との会話を話題に出され不思議に思いましたが、その話が勉強会の導入部分になっており、私は伊藤先生の講義に興味を持ちました。 ほかの方々も同じように思ったと思います。
第1回 経営勉強会

「経営革新の必要性と成功事例」という今回の勉強会のサブタイトルの通り、経営をする側にとっての今の時代の厳しさ、その時代に合わせ上手に変わっていかなければならない事、 変わっていく為に必要な施策などを大手企業の具体例を出しながら、非常に分かりやすく講義をして頂きました。 中でも印象に残っている話が、イギリスの自然科学者ダーウィンの話を例にとり、企業と生物を同じものとして、 「生き残れるのは変化に対応できるものである」というような例え話をされていたところなどが非常に印象深かったです。

第1回 経営勉強会

講義が始まってからあっという間に1時間が経ち、その後、質疑応答の時間となりました。 参加された方々の様々な具体的な質問に応答して、伊藤先生は丁寧に応対されていました。 また、伊藤先生から参加者への逆質問のような問いかけもあり、どこをとっても勉強になる非常に有意義な時間となりました。



第1回 経営勉強会

今回勉強会に参加して、今までの考え方に拘らず、新たな視点や新しい物を吸収していかなければ未来はない!と言われたような気がしますが、 自分には少し難しいと感じました。まずは、続けて行く努力だけは怠らないようにして行くところから始めたいと思います。

最後に、勉強会を企画・運営していただいた皆様お疲れ様でした。 そして倉田会長を始めとした役員・会員の皆様、私自身に至らない点など多々あるかと存じますが、 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

平成26年8月  (有)山崎表具店 代表取締役 山崎 聡一

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VOL 4 −工場見学Part3 (株)菊池襖紙工場 様−

VOL.4コラムを担当させていただきます、埼玉県・伸和紙工椛纒\取締役の倉田です。

工場見学会 父より代表職を引き継ぎ、約2年の月日が過ぎまして、まだまだ経験を積まなければならない点が多々ございます。
多忙な日常を過ごしている折もおり、襖のパーツとして一番メインとなる襖紙を製造されている葛e池襖紙工場さんへの工場見学が、全国襖工業会の第三回工場見学会として開催されるとの案内をいただき、今回参加をさせていただきました。

私の個人的なイメージですと、弊社の近場に細川紙をつくっている武州小川町がありまして、手すき和紙の揺り動かす工程が思い浮かび、今回目からウロコといいますか、たくさん驚かされることがあった工場見学会でした
一番に説明を受けて驚きましたのが16000m2余りの広い工場用地です。敷地内に配置された事務所棟、工場、原紙倉庫、製品倉庫等10あまりの棟が立ち並んでます。
工場には多くの機械、印刷機、たとえばフレキソ印刷機、グラビア、スクリーン、オフセットの各印刷機が効率よく配置されていて、なるほど月産100万枚の襖紙の印刷製造工程ラインとはこういうものかと感激いたしました。

工場見学会 襖紙という繊細かつたおやかな商品が、立ち並ぶ大型装置を100メートル以上に渡って製造ラインを進んでいく様にわたしは痛快かつ驚きの気持ちをもち拝見させていただきました。
また逆に襖紙という商品は見本帳1つとりましてもかなりバラエティがあります。だからこそ多種多様な機械が開発され、自社開発の機械が多いとのことでした、さらに効率よく組み合わせることによって繊細でたおやかな表現ができるのだと得心いたしました。
製造工程として、図案からはじまり、製版、印刷、エンボス、カット、吹き付け、梱包、出荷となるわけですが、特に梱包前の品質チェックを工場では重視していて、卓越した技術で確認工程をすすむ様にまた感激いたしました。
完成品として襖を作らせていただく私たちとしては襖紙のキズ、シミはあってはならないものになります。 そういった観点からいっても私たちにとって頼もしい技術だったと感じております。
襖を構成する部材の一つ一つに伝統と技術がそれぞれに伝えられ進化している、その技術のもとに私たち完成品を取り扱う者がいるのだと強く感じさせられた工場見学となりました。

工場見学会

私も業界人の一人として今回のこの思いを大切にしながら自身の努力を積み上げ、皆様のお役に立てるように頑張っていきたいと思っております。
更に、今後は積極的に会の活動にも参加させていただけたらと思っておりますので、工業会の会長、役員、幹事の皆様またメンバーの皆様、宜しくお願いいたします。

平成26年4月  伸和紙工(株) 代表取締役 倉田 真一

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VOL 3 −工場見学Part2 谷元フスマ工飾(株)様−

VOL3のコラムを担当させていただきます、広島県の椛q橋匠栄堂 倉橋です。

全国襖工業会では倉田新会長のもと幹事の職を仰せつかっております。関東エリアを中心とした本会においては西方よりの数少ない参加企業の1社ではありますが、中・四国地方の情報の発信源としてお役に立てるよう努力してまいります。

工場見学会 さて、去る10月18日(金)。
大阪は八尾市に事業所を構えておられます、谷元フスマ工飾蒲lの工場見学会に参加させていただきました。本会の行事としても久しぶりの関西エリアでの開催であろうと思います。
2階建ての工場は、フロアごとに商品の特徴を活かしたラインが組まれており、それぞれの工程において工夫された作業台と整然と行き届いた清潔な作業場が印象的でした。中でも、2階を担当される"和襖"に携わる熟練された職方の動きには、ついつい見入ってしまいました。当社で主軸としている襖の仕様は和襖U型でありますので、2階部分での作業風景は馴染み易さと共に、細かい工夫による作業効率UPは勉強になることの多い見学となりました。

中でも一番興味深かったのは、「華引手」に代表される印刷技術を使った新商品の数々でした。一つ一つのデザインに新しい「和」の息吹を感じさせるセンスの良さは、当社のこれからの取り組みへの大きなヒントを与えてくれるものでもありました。 こうした"きっかけ"から繋がる同業者間あるいは関係業者間の横の結びつきは今後の襖業界のあり方を考える中に於いて、必要な要素であると考えます。その意味でも今回の見学会への参加は意義深いものでありました。

工場見学会

いずれに致しましても、工場内の雰囲気や従業員様の表情から谷元社長の誠実かつ温かいお人柄を察することが出来ました。同世代の一人として見習うことの多い一日となりました。
このような機会を与えてくださった倉田会長をはじめとする本会の多くのメンバーに心より感謝申し上げます。

平成25年10月  (株)倉橋匠栄堂 代表取締役 倉橋 英治

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VOL 2 −工場見学会−

今回 コラムを担当いたします、和歌山県の(株)久保木工、久保です。

先日の参院選挙でねじれ国会も解消し、この先アベノミクスの恩恵が中小企業にも行き渡る日が来ることを期待しておりますが、待っていても来るものではなく工業会の皆様と共に襖業界の発展に努力していきたいと考えております。

工場見学会 さて、7月にハリマ産業(株)様での工場見学会を参加させて頂きました。
当社自身は、襖芯材メーカーですので、そのあたりを中心に感想を述べたいと思います。
まず、ドイツ製NCルータやアメリカ製の刃物が人体を感知して指を切ってしまう前に強制停止する昇降盤などの最新設備を導入されながら、自社開発されて長年使われている設備も多数あり、中でもコンパクトなクデ切機(材木に相カキを入れる機械)や、チップ紙をロールから切って無駄を最小限にしたエコな作り方が、同じものを作っている私には印象的でした。
工場見学会その他多くの設備を導入され、襖だけでなく戸襖、洋室ドア多種多様な製品を作っておられ、作り方の指示・管理等のシステム化もかなり進んでいると感じました。

また、デマンド監視装置は弊社も導入しておりますが、装置を導入するだけで節電はできません。社員全員の取組みが不可欠で、弊社は恥ずかしながら数%の節電で喜んでおりましたので、ハリマ産業様の30%以上の節電には本当に驚かされました。利益を出すことがなかなか難しい時勢ですので、いかに節約をするかというテーマに一つヒントをいただいたと思っています。
この節電の取組みをはじめ、手作りの材料棚・社屋の内装も社員の方で施工されたとお聞きし、大久保社長はじめすばらしい社員との一体感が私には一番印象に残りました。

ひと昔前の消費社会からエコ・リサイクル社会へ変化してきている中で、弊社でもこれから取組むべきことを勉強させていただいた工場見学会でした。
工場見学会

今後は自社にハリマ産業様で見学させてもらったものをどのように活かすか、私自身が考える時間を持たなければいけないと思い、この場をお借りしまして感謝申し上げます。

工業会の今後、また別の工場見学会を開催していただき、私の糧としたいと思います。
今後も宜しくお願い致します。

平成25年9月  (株)久保木工  代表取締役 久保 智裕

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VOL 1 −会長就任ご挨拶
全国襖工業会 平成25年度より会長を拝命しました倉田でございます。
当会は、襖業界で唯一の全国組織で形成されており、その会長職に就くことにあたり、当会設立からの経緯や理念、歴代会長の意志を継承しつつ、業界発展の礎になる為には、何が出来るか思いを巡らせ、微力ながら会長就任を決めた次第であります。

昨年は世界で政治体制が大きく変化する年となり、我が国でも同様昨年末に新しい政権へと移行し、新体制としてスタートしています。
我々にとって望むべきものは政治の安定と景気の回復です。
新年を迎えた今、建築業界、襖業界にとって良い風が吹く事を願い、そして期待しております。

さて、襖業界に携わる一員として何を目指し、何処へ向かい仕事をしていくべきでしょうか。 経済の冷え込みによる建築業界の低迷、さらには和室文化の停滞と難問が山積みとなっております。
しかし、やるべき事は一つ"お客様のニーズを具現化する"という「ものづくり」としての初心にかえる事こそが、我々の目標であり責務ではないでしょうか。
その上で適正な利潤を確保し、事業会社を安定させ、スタッフの技術向上を図っていくべきだと思っております。
その結果として襖業界の地位向上へと結びついていくのではないでしょうか。
また、"1人の100歩より100人の1歩"この言葉を胸に、私達も新たなスタートをしようではありませんか。

最後に業界関係の御繁栄と御健勝を祈念しまして、新会長としてのご挨拶とさせていただきます。
どうぞ宜しくお願い致します。


平成25年1月吉日  全国襖工業会  会長 倉田 政敏
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